夢精ってなに?
子ども・若者へ
あなたが10歳から14歳であれば、思春期とはどんなことなのか、自分自身の体の変化におそらく気付いてるのではないのでしょうか?もちろん、それらに気づいてそうでなくてもまったく問題ありません。男の子の思春期は人によって違い、早い人では9歳から、遅い人でも15歳から始まり、いずれにせよ、みんなが経験することです。
思春期で、男の子の身体はテストステロンという男性ホルモンをつくりだし、それにより精巣は精子をつくり始めます。たくさんの精子を含む液体である精液がつくられると、それがペニスの先端から出て来てきます。これを射精といいます。夢精とは、男の子が寝ている間にとつぜん射精することです。初めて夢精した時は、おねしょをしてしまったと思うかもしれませんが、それはおしっこではなく精液です。ぬれたシーツや下着は洗濯かごに入れて洗いましょう。そして、夢精は起こっても起こらなくても、どちらも正常で自然なことです。
保護者・大人の方へ
会話のきっかけづくり
自分の子どもと思春期などの重要なトピックについて話すことで、子どもは安心してあなたに質問をしていいんだ、と思うようになります。このようなことを最も簡単に話し始めるきっかけは、例えば子どもと一緒にテレビを見ている時など、何気ない日常生活にあります。マスターベーション、夢精、とつぜんの勃起という話題は、会話に出て来ないかもしれません。しかし男の子が心配や不安に陥らないためには、そのようなことをあえて話題にする必要があります。子どもとそういうことを話すことによって、子どもはこれからどんなことが起きるか、そしてその時にはどうしたらいいかを学べるのです。
例えば以下のような方法で、会話を始めることができます。
思春期に関する話題は、それに関連することを行なっている時に切り出してみると良いでしょう。
例えば、お店でデオドラント用品(体臭のケアのための商品)を購入する時、あなたがなぜそれを使うのか話してみたり、どの商品を使ってみたいか子どもに聞いてみたりしましょう。自分のひげや顔の毛を剃る時、子どもを呼んで一緒に剃るということもできます。これらの行動は思春期に関する会話を自然に始めるきっかけを作ってくれます。
夕食の後など、子どもと二人きりになった時に、次のように話してみましょう。
「あなたくらいの年齢や、もう少し大きくなると、寝ている間に射精が起こることもあるかもね。このことを「夢精」と言うよ。これは自然なことだし、もしそれが起こらなくても心配しなくて大丈夫だからね。もし夢精が起こったら、濡れたシーツや下着は洗濯カゴに入れて、新しいものと交換したら大丈夫だよ。他にも聞きたいことはある?」