セクハラとは
子ども・若者へ
セクシュアルハラスメント(セクハラ)は誰かを傷つけ、怖がらせる、嫌がらせる行為の一つです。セクシュアルハラスメントには言葉によるハラスメントと身体的なハラスメントがあります。誰かについて、または誰かに向けて性的なジェスチャーを送ったり、性的に触ったり、性的な行為をすることが身体的なハラスメントに当たる行動です。それだけではなく、性的な冗談を言ったり、性的なコメントをすることも言葉によるセクハラです。
誰かに性的な写真を送るように頼んだり、相手が望んでもいないような性的な写真を送りつけたり、他の人について性的な噂を流すこともセクハラです。性的な噂は個人間で広まることもあれば、テキストメッセージ、インターネットやトイレなどの公衆の場に噂を書きこんだりすることでも広まっていきます。
セクハラはどんな時であっても許されるものではありません。セクハラとはどのような行動を指すのかを理解しておくことで、あなたの行動によって誰かを傷つけずにすむでしょう。自分の行いがセクハラにあたらないか、そして、それによりどのような影響があるのか考えることが大切です。
セクハラはいかなるときも被害者のせいではありません。誰かを傷つけてもいい権利を持った人などいません。もしセクハラを受けた時にはやめて欲しいとはっきり伝えましょう。もしやめて欲しいというだけで何も変わらなかった場合には、保護者や親戚、先生やコーチなど、あなたが信頼できると思える大人に話しましょう。大切なことは、セクハラがなくなるまで大人に話し続けることです。もし学校でセクハラを受けた際には、学校の生活指導の先生や保健室の先生、あるいは校長先生などに話して助けてもらったり、学校にハラスメントといじめに関する規則があるかみてもらいましょう。
保護者・大人の方へ
会話のきっかけづくり
他人との境界線(バウンダリー)について、子どもと話してみましょう。境界線とは、他の人は子どもたちにどう触るべきで、どう触るべきではないか、また、子どもたちがどのように他の人を触るべきで、どう触るべきではないか、といった内容です。こういった会話によって子どもたちが何か質問があったときや、自分の境界線を侵害された時、保護者に話することができるでしょう。子どもとこのような話を始める最も簡単な方法は、テレビ番組や映画を一緒に見ている時など、日常生活の中でそれが出てきた際に話をしてみることです。
例えば以下のような方法で、会話を始めることができます。
セクシュアルハラスメント(以下、セクハラ)に関するニュース記事が出てきたら、子どもにこのトピックについて聞いたことがあるかどうか、またどのように感じるかを聞いてみましょう。その後、子どもに不快感を与えるような方法で誰も触れてはならず、他の人に不快感を与えるような方法で触れてはいけないことを教えることが出来ます。子どもに性暴力について質問がある場合、または不快に感じる何かが起こった場合、あなたのところに来ても良いと話しをしてみましょう。
セクハラや望ましくない接触を描写するテレビ番組や映画を視聴している時に、子どもにこれらの行為がセクハラに当たると思うか聞いてみましょう。また、セクハラを受けた場合に、何をすべきかについても聞いてみましょう。子どもにセクハラについて質問がある場合、または不快に感じる何かが起こった場合、あなたのところに来てもいいと話をしてみましょう。