信頼できる大人の見つけ方
子ども・若者へ
思春期や性行為について、親や、信頼している大人に質問するのは照れくさいこともありますね。気まずく感じてしまうときには、大人達も一度は同じような時期を経験してきている、ということを思い出してください。親や信頼できる大人は、あなたが思春期を過ごす間の手助けをすることができます。だからこそ、最低でもひとり、信頼できて、話し合える大人がいることが大事です。
話をする大人には、よく話を聞いてくれて、物事をすぐに決めつけない人を選びましょう。困っている時にどうすればいいのか一緒に考えてくれる人や、自分の気持ちや考えの整理を手伝ってくれる人を選ぶのが良いでしょう。尊敬できる人 ― 自分が成長した時に、その人のようになりたいと思える人 ー を探してみてください。「この人を尊敬できるかな？」「信頼できるかな？」「真剣に話を聞いてくれるかな？」「決めつけたりせずに尊重してくれるかな？」と自分に問いかけてみてください。あなたにとっての信頼できる大人は親かもしれないし、おじいちゃん、おばあちゃんや、親戚の人、あなたの世話をしてくれる人、担任の先生や、部活の顧問の先生かもしれません。友達の親がアドバイスをくれたり、難しい質問に答えてくれたり、価値観や信仰について話してくれて、あなたが大人へと変化していく間の手助けをしてくれることもあるでしょう。あなたが誰を選ぼうと、大事なのは、あなたにとって必要そして十分な手助けをその人がしてくれるということです。
保護者・大人の方へ
会話のきっかけづくり
健康的な人間関係の基本は、効果的なコミュニケーションです。このことは、若い人とその親との間、その成長に関わる人との間、あるいはその他の信頼に値する大人との間においても言えることです。あなたは親として、もしくは信頼を寄せられる大人として、あなたの子どもや他の若い人が良好なコミュニケーションスキルを学ぶ手助けをすることができます。会話の中で健康的なコミュニケーションの取り方を示したり、彼らが助けを必要としている時に協力的に話を聞いたりすると良いでしょう。
子どもとコミュニケーションの話を始める最も簡単な方法は、テレビ番組や映画を一緒に見ている時など、日常生活の中でそれが出てきた際に話をしてみることです。
例えば以下のような方法で、会話を始めることができます。
テレビ番組や映画の中で、若い人と信頼を寄せられている大人がポジティブなコミュニケーションを取り、安心感のある協力的な関係を築いているのを見たら、子どもがあなたと、あるいはその他の信頼できる大人と、同じような関係にあると感じているかどうか、子どもに聞いてみましょう。
子どもが落ち込んでいるのに気がついたら、「話す気になったときには、わたしが傍にいるからね」と伝えてあげてください。こうすることで、コミュニケーションの扉が開き、あなたが話を聞いてあげられること、そして積極的に良い聞き役になりたいと思っているという意思を示すことができます。