性感染症のいろいろ
子ども・若者へ
性病や性感染症という言葉をどこかで聞いたことがあるかもしれません。実は、性感染症は、大半の人が思っている以上に一般的であり、既に性感染症にかかっている人との性的な行為によって感染します。口や肛門、腟を使った性行為、そして性器同士の接触がある行為などをパートナーとする場合は、定期的に性感染症の検査を受けることがとても大切です。
また、性感染症を予防するのは簡単です。性的な行為をしなければ、性感染症の心配をする必要はありません。しかし、性的な行為をすると決めた場合は、性感染症にかかるリスクを減らす為に、コンドームやデンタルダム(ラテックス製のシート。口を使った性行為の際に、性器や肛門にかぶせて使う)などを使用することがとても効果的です。
保護者・大人の方へ
会話のきっかけづくり
保護者が子どもと性感染症について会話をすることで、子どもたちは、疑問を持ったとき、あなたに質問してもいいんだと思うようになります。
このような会話を始める一番簡単な方法は、一緒にテレビを見ている時など、日常の中で出会う疑問について話してみることです。性感染症の症状や検査、そしてコンドームなどの話題が持ち上がることはあまり無いかもしれませんが、このような問題について話すことは重要です。
例えば以下のような方法で、会話を始めることができます。
例えば、子どもの健康診断で医療機関で待っている間に、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV, 性行為により感染する)への感染を防ぐワクチンについて話すことができます。
テレビでベッドシーンが出てきた時、出演者同士がより安全な性行為をする為にどうすればいいかを話しあったり、コンドームなどを使ったかなどについて話せる機会にもなります。このような会話をするのに緊張してしまうかもしれませんが、「ねぇ、この人たち、性感染症の心配をしていると思う?」など、シンプルな質問を切り出すことで、話しにくいことについて会話するのもよいかもしれません。
スーパーやコンビニ、薬局などで買い物をしている時、コンドームが置いてあるところに行き、どのようなものでどのように使われているかを子どもに聞いてみましょう。子どもが、コンドームがどのようなものでどのように使われているかがわかるよう、一パック購入し自宅で開けてみるのもいいかもしれません。