生物学的な女性の身体ってどうなっているの?
子ども・若者へ
人間の体の基本的な構造は、頭、腕、足など、ほとんど同じですが、生殖に関わる器官は性別によって異なります。典型的に、女性の体で生まれてきた人は、恥丘、小陰唇、大陰唇、クリトリス、尿道、腟口、肛門を持っており、これらの器官は体の外側から目で見ることができます。
腟を持つ人は体内にも様々な生殖器官を持っています。例えば、卵巣、卵管、子宮などがあります。思春期になると、卵巣は卵子と呼ばれる小さな卵を1ヶ月に一度排出します。二つあるうちどちらか一つの卵巣が卵子を排出した後、その卵子は卵管を通って子宮へと移動します。妊娠が起こらなかった場合、毎月、子宮の内側に作られた膜が剥がれ落ち、腟から体の外へ排出されます。これが一般的に「生理(月経)」と呼ばれる現象です。
自分の体がどのような状態ならば健康なのかを知ったり、体の機能や見た目、匂いなどに異変があった時には病院を受診することで、自分の性の健康を保つことが大切です。
保護者・大人の方へ
会話のきっかけづくり
例えば以下のような方法で、会話を始めることができます。
子どもがあなたの知っている友達の話題を出した時に、「そういえば、〇〇ちゃんはこの一年で随分と大人っぽくなったね」といったように会話を始めてみましょう。そのような話題をきっかけに、一人一人がどのように、異なるタイミングで思春期を迎えるのかについて話すことができます。
あなたが買い物から帰宅して荷物を出している時に、子どもに「生理用品を買ってきたよ」と伝えてみましょう。その際、まだ生理が始まっていないことは知っているけど、もし必要になった時に、子どもが使うことができる生理用品があることを伝えてあげましょう。そこからさらに、生理用品の使い方を教えてあげたり、子どもが生理や思春期について話したい時、あなたがいつでも話せる存在であることを伝えてあげましょう。