いじり・からかい:ちょっとした遊びで済む?
子ども・若者へ
誰かをいじったり、からかうことは、楽しくて害のないことだと思っている人がいます。しかし、言葉や動作で誰かをからかうことは、どんな場合であれ許されることではありません。あなたがその人を好きだということを伝えたいのであれば、それは健康的な表現方法ではありません。気分が良いからとか、自分の方が力が上だと感じたいがために、他人をからかう人がいます。また、ある人が他の人と違っているからという理由で、その人をからかう人もいます。どんな理由であれ、からかうことは、何度も繰り返されると簡単に一線を越え、いじめやハラスメントへと変わってしまいます。許可なく誰かに触ったり、言葉でからかったり、いじめたりすることは、絶対にいけないことです。
もしあなたがいじめや嫌がらせを受けているのであれば、信頼できる大人に相談しましょう。始めに相談した人が何もしてくれないのであれば、信頼できる他の大人に話してみましょう。助けを得られるまで、伝え続けてください。
保護者・大人の方へ
話し合いのきっかけになる質問
クラスでこのビデオを観た後は、次の質問を使って振り返りをしてみてください。
もしあなたの子どもが誰かにからかわれているなら、車の中でその話題を持ち出してみてください。「トレーシーはあなたに付けたニックネームを何度も繰り返すのが好きだね。そうやって繰り返されるのは嫌に感じる?」。これは話を始めるひとつの方法です。また、あなたの子どもが誰かをからかっているのなら、「からかってるみたいだけれど、イザベラは髪を引っ張られるとどう感じると思う?」というのも一つです。
からかわれたり、からかったりすることについて、子どもにどう思うかを聞くことにより、彼らがどう感じているのかがわかります。そうすれば、からかいへの対処の方法を提案することができます。また、色々と質問をしたり、人をからかわない子どもを会話に交えたりすることで、そうした仲間と繋がる良い方法についてもアドバイスできるようになります。それは、友達やクラスメイトとうまくいかない時はあなたに相談してもいいのだと、子どもに安心してもらう良い機会でもあるのです。