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避妊をしない性行為をしたらどうすべき?
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避妊をしない性行為をしたらどうすべき?

子ども・若者へ

2人の人が性行為をする準備ができていて、かつ同意をしたら、思いがけない妊娠や性感染症(性病)にかかるリスクを減らすための方法について話し合うことが大切です。コンドームを付けずに性行為をすると、思いがけない妊娠やHIVを含む性感染症のリスクが伴います。コンドームは思いがけない妊娠と性感染症の両方のリスクを減らすことができる唯一の避妊法であることを心に留めておきましょう。低用量ピル(海外では購入可能な避妊パッチ、避妊注射もあります)は思いがけない妊娠のリスクを減らすことはできるものの、性感染症を防ぐことはできません。

避妊の仕方を間違ってしまったり、失敗してしまうこともあります。あるいは、もしかしたら性暴力の被害に遭って、避妊が行われなかった場合もあるでしょう。コンドームや他の避妊具を使わなかった、または避妊が適切に行われなかった性行為のあとでも、妊娠を防ぐためにできることがあります。それがアフターピルとして知られている緊急避妊薬です。緊急避妊薬は、避妊がされなかった性行為後3日(72時間)以内に薬を飲むことで、妊娠を高い確率で防ぐことができる薬です。ほかの手段としては、避妊がされなかった性行為後5日(120時間)以内に医療機関でIUDと呼ばれる子宮内器具を挿入してもらうことで妊娠を防ぐことができます(ただし、IUDは出産経験があり、長期の避妊を望む女性に適しているものです)。HIVに感染した可能性がある場合には、避妊がされなかった性行為後72時間以内に、PEPという療法を始めることで、HIVの感染可能性を減らすことができます。

もし、若者が避妊をせずに性行為をした場合、信頼のできる大人に相談することが大切です。大人は、妊娠検査薬の入手や性感染症の検査のために手助けをすることができます。婦人科・産婦人科に行って、緊急避妊や性感染症の検査を受けることもできます。また、保健所では、無料・匿名で性感染症の検査をしています。保健所によって検査の項目や実施日時が異なるので、事前に確かめていきましょう。

禁欲、つまり性行為しないことを選択すること、あるいは性行為をする時期を遅らせることは一番効果的な避妊法です。性行為をすると決めた場合には、性行為をするときに避妊具やコンドームを必ず使うことで、思いがけない妊娠や性感染症にかかるリスクを減らすことができます。

保護者・大人の方へ

会話のきっかけづくり
 
子どもが性行動を始める前に、親や保護者は妊娠と避妊について子ども達と話すことができます。こういった話題について子どもと話すことで、子どもは分からないことがあるとき、保護者のところへ安心して相談に来ることができます。

例えば以下のような方法で、会話を始めることができます。

テレビ番組で妊娠したカップルが登場した時

「この2人は赤ちゃんを育てる準備ができていると思う?」「妊娠を防ぐには彼らはどうすればよかったのかな?」などの質問を子どもに聞いてみましょう。