LGBTQIA+のアライになる方法
この動画はLGBTQIA+(いわゆる性的マイノリティ)の友達や大切な人達をサポートする方法、またはアライ(LGBTQIA+の当事者ではないが、当事者について理解し、支える人のこと)になる方法を紹介します。LGBTQIA+の友達が抱える話に耳を傾けて聴いたり、性的指向や性自認を理由にいじめられている人のために立ち向かったり、LGBTQIA+の団体に関わることなどを提案します。
※LGBT、LGBTQ、LGBTQIA+、セクシュアルマイノリティ、性的マイノリティなど、言葉が混在していますが、AMAZE米国版ページの原文に基づいて日本語訳をしています。
子ども・若者へ
アライとは、レスビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(LGBT)の人々を支えるシスジェンダーで異性愛の人です。LGBTの友達や大切な人たちをどうサポートできるか考えたことはありますか?これからアライになれる方法をいくつか紹介します。
大切な人にLGBTQの人たちがいたら、その人が話したいことについて聞くことを伝えましょう。
LGBTの友人や大切な人から感情やアイデンテティについて個人的なことを打ち明けられた場合は、その情報を他人に教えないことが大事です。しかし、自分自身を傷つけたり、他人を傷つけるつもりだと言った場合、信頼できる大人に必ず話しましょう。相手が秘密にするように頼んできたとしても、秘密にしておくにはあまりに重要な情報であるからです。LGBTの友達や大切な人たちに話を聞いたりサポートしたりすると表すことはアライとしての行動です。
いじめや嫌がらせに立ち向かいましょう。
LGBTの友達がいじめや嫌がらせを受けている場面を目にする時があるかもしれません。または、友達の性自認や性的指向について嫌な言葉や発言を聞くことがあるかもしれません。これは決して見過ごして大丈夫なことではありません。他人が意地悪なことを言っている場合、例えば次のようなことが言えます。
「私には大事なLGBTの友達がいて、LGBTの人について悪く言う発言をされるのはいやだな。そんな風に言うのは、私やLGBTの人たちを傷つけることだから、やめてもらえるとすごく助かる。」
立ち向かうことができないと思う場合は、その状況に対処できる大人にすぐ伝えましょう。自分の行動や言葉を通して同性愛嫌悪やトランスフォビアに立ち向かうことは、LGBTの人のアライになる方法の一つです。
ジェンダーやセクシュアリティに関わるアライ居場所や集まりに参加する
学校や友達の間で、ジェンダーやセクシュアリティに理解を持つアライのグループに参加するか、なければ自分達で立ち上げることができます。また、LGBTの友人や大切な人の味方になるための方法として、地域やネット上で見つけたり、LGBTの団体や活動に参加することもいいかもしれません。あなたが関わりたい活動や団体に入ることは、あなた自身で決めることができます。性自認や性的指向に関係なく、すべての学生のために学校環境をよりよくする活動を目指すことをおすすめします。
*アライが参加できる活動・団体についてはピルコンの相談先リスト(https://pilcon.org/help-line/contact )も参考としてください。
よくある質問
LGBTの人のアライであることを理由にいじめられた場合、すぐ大人に知らせましょう。例えば、保護者、先生、または信頼できる大人でも良いです。大人が対応してくれるまで声を上げ続けましょう。大人は早い対応、そして一貫したメッセージを通じて、いじめはいけないことだとはっきり伝え、いじめを止めることができます。学校でいじめが問題になっている場合は、保護者の人と話しましょう。みんなで学校の責任者や先生に安全な学校環境を作るための計画について話しましょう。
保護者・大人の方へ
会話のきっかけづくり
健康的な人間関係の基本は、効果的なコミュニケーションです。このことは、若い人とその親との間、その成長に関わる人との間、あるいはその他の信頼に値する大人との間においても言えることです。あなたは親として、もしくは信頼を寄せられる大人として、あなたの子どもや他の若い人が良好なコミュニケーションスキルを学ぶ手助けをすることができます。会話の中で健康的なコミュニケーションの取り方を示したり、彼らが助けを必要としている時に協力的に話を聞いたりすると良いでしょう。
子どもとコミュニケーションの話を始める最も簡単な方法は、テレビ番組や映画を一緒に見ている時など、日常生活の中でそれが出てきた際に話をしてみることです。
例えば以下のような方法で、会話を始めることができます。
テレビ番組や映画の中で、若い人と信頼を寄せられている大人がポジティブなコミュニケーションを取り、安心感のある協力的な関係を築いているのを見たら、子どもがあなたと、あるいはその他の信頼できる大人と、同じような関係にあると感じているかどうか、子どもに聞いてみましょう。
子どもが落ち込んでいるのに気がついたら、「話す気になったときには、わたしが傍にいるからね」と伝えてあげてください。こうすることで、コミュニケーションの扉が開き、あなたが話を聞いてあげられること、そして積極的に良い聞き役になりたいと思っているという意思を示すことができます。