胸って大きいほうがいいの?
インターネットやメディアでは、「胸が大きい方がいい、魅力的」といったメッセージが発信されていることがあり、そのようなメッセージに若者は常にさらされています。この動画では、必ずしもそうではないことを説明します。 胸の大きさは、親から受け継いだ特徴であり、他の身体の部位と同じように、胸にもさまざまな形や大きさがあります。
子ども・若者へ
もしあなたが9歳から14歳であれば、きっと思春期や大人に近づく体の変化などが始まっているはずです。そのような変化を感じ始めていても、あるいはまだ経験していなくても、どちらにしても心配する必要はありません。女の子の思春期は、早い人で8歳から、遅くても13-14歳から始まり、最終的にはみんなが経験するものなのです。
その変化のひとつに、胸の発達があります。胸の成長の度合いや大きさが、とても気になったり、悩んだりすることがあるかもしれません。自分の胸が友達と違って、大きくないことを気にする人もいるかもしれません。友達の中で一番最初に胸が大きくなった人もいれば、一番最後の人もいるでしょう。自分の胸が大きすぎる、あるいは小さすぎると、その事に対して戸惑ったり、気になる、心配になることもあるでしょう。しかし、大切なのは、胸が大きいからといって、より美しいとか、よりセクシーになれるわけではないということです。あなたが魅力的なのは、あなたという人間だから。
胸が大きくても小さくても、あるいは全くなくても、あなたはあなたらしく、素晴らしいのです!
保護者・大人の方へ
会話のきっかけづくり
保護者が子どもと思春期について会話をすることで、子どもたちは疑問を持ったときに、あなたに質問してもいいんだと思うようになります。
子どもとこのような話を始める最も簡単な方法は、テレビ番組や映画を一緒に見ている時など、日常生活の中でそれが出てきた際に話をしてみることです。
例えばマスターベーションなど一部の話題は、普段の会話の中で出てくることがあまりないかもしれませんが、それでもそういった話を持ち出すことは大切です。思春期の女の子は、男の子と同じように、今まで感じることのなかった性的な感情を抱き始めます。中にはマスターベーションをはじめる子もいるでしょう。そのような行動をしてもしなくても、どちらも正常なことなのです。
例えば以下のような方法で、会話を始めることができます。
子どもがあなたの知っている友達の話題を出した時に、「そういえば、〇〇ちゃんはこの一年で随分と大人っぽくなったね」といったように会話を始めてみましょう。そのような話題をきっかけに、一人一人がどのように、異なるタイミングで思春期を迎えるのかについて話すことができます。
あなたが買い物から帰宅して荷物を出している時に、子どもに「生理用品を買ってきたよ」と伝えてみましょう。その際、まだ生理が始まっていないことは知っているけど、もし必要になった時に、子どもが使うことができる生理用品があることを伝えてあげましょう。そこからさらに、生理用品の使い方を教えてあげたり、子どもが生理や思春期について話したい時、あなたがいつでも話せる存在であることを伝えてあげましょう。