いろいろな家族の形
この動画では、さまざまな種類の家族のあり方と例を紹介しています。はじめに、家族とは何か、お互いを愛し支え合うという家族の主要な役割について説明します。さらに、家族のあり方に正解や不正解はないということも説明し、核家族、同性愛カップルの両親を持つ家族、ひとり親家族、拡張家族、多文化家庭、子どもがいない家族、養子縁組の家族、そして里親についても紹介します。これらを通じて、家族のあり方は多様であることを強調し、親や子どもの間で民族、国籍、政治的・宗教的信念が異なる場合もあるということを示します。また、血縁者同士ではない、友人やその他の支えあう人同士のつながりによる家族についても紹介します。
子ども・若者へ
家族とは、血縁、結婚、またはそれ以外の強い絆によって、互いに関係している人同士の集まりです。家族には、さまざまな大きさや組み合わせがあります。あなたの知り合いの中には、親がひとりの人もいれば、実の親が二人いる人もいるでしょう。親が2人いる家庭では、両親が2人とも同じ性別だったり、別々の性別である家族もいます。継親がいたりして、複数の親がいる人もいます。里親がいる人もいれば、祖父母のような親の役割をする人と一緒に住んでいる人もいます。子どもがいる家庭もあれば、そうでない家庭もあります。あるいは、ペットを家族の一員と考える人もいます。これらのタイプの家族は、この世界に存在する様々な家族の形のほんの一部にすぎません。
また家族は、構造に関係なく、他の形でも非常に多様であることがあります。例えば、両親の内のひとりが、もう一方の親とは異なる人種・国籍である家族があります。多文化家庭、里親家庭、養子家庭では、親と子どもの人種・国籍が異なるかもしれません。両親や兄弟姉妹の中には、自分とは異なる身体能力・精神特徴を持つ人もいるかもしれません。
あなたの周りにいる人の中には、両親の内ひとり、または両親とも軍隊・自衛隊にいることがあるかもしれません。また場合によっては、親が単身赴任に配置されることがあります。つまり、親がしばらく家を空けなければならないことがあるかもしれません。もしくは、異なる地域や国に住んでいることもあります。
保護者・大人の方へ
会話のきっかけづくり
あなたの子どもは多くの異なる背景をもつ人々や、異なったタイプの家族に出会うことがあるでしょう。自分の家族とは異なるかもしれない家族について、子どもたちが質問するのは非常に普通のことです。重要なのは、家族とは血縁、結婚、または強い絆によって、互いに関係しあう人々のグループであり、様々な家族の構造が存在し、非常に多様なあり方があり得るということを子どもが理解することです。また、家族がどのように構成されていて、どれほど多様であるかに関係なく、家族とはお互いを愛し、尊重し、気遣いをすることも重要です。
子どもは、異なる家族構成だけでなく、一方の親がもう一方の親とは異なる人種・国籍のような、多様な家族の形にも興味を持つかもしれません。多文化家庭、里親の家族、養子縁組の家族では、子どもが両親とは異なる人種であることもあります。また、一部の人々は、自分とは異なる身体的能力や精神的特徴を持っている両親または兄弟姉妹が家族にいることもあります。
家族の構成や見た目には、正しいあり方も間違ったあり方というのはありません。家族について最も重要なことは、家族内で生まれた人で構成された家族であれ、選んで創られた家族であれ、お互いを尊重したり愛し、気にかけたり見守ることです。様々な家族の形について子どもと話すことは、子どもが自分とは異なる人々を尊重する方法を学ぶために大切なことです。